PCM(保冷剤・蓄熱剤)とは何か
PCM(Phase Changed Material)・・・保冷剤・蓄熱剤のこと。
物質は、相変化する(例えば固体から液体になる融点)時に、分子間結合を緩めるために熱エネルギーを必要とします。そして、相変化している時は、その物質の温度は上昇しません。(熱エネルギーが、物質の温度上昇ではなく、相変化のみに消費される)
この理屈を利用しているのが、保冷剤、蓄熱剤です。例えば、融点0℃の保冷剤を凍結させて使用すれば、外部から流入してくる熱エネルギーを相変化しながら吸収してくれます。その時、保冷剤の温度は融点である0℃で一定になるので、ボックス内部温度は5℃付近に維持されます。蓄熱剤の場合は、保冷剤の逆の動きになります。