輸送で考えるべきポイント
食品メーカー様での輸送で考えるべきポイントは4つあります。
- 自社工場から物流センター、あるいは自社店舗までの輸送温度が適切か
- 開店前の置き納品時、各店舗で常温保管になることはないか
- 繁忙期による商品量の増加で、既存の低温庫のキャパを超えることはないか
- 遠隔地への輸送手段(クール便でまかなえるか)
- ①各店舗
までの輸送 - ②開店前に
置き納品 - ③低温庫の
キャパオーバー - ④遠隔地への輸送
食品メーカー様で取り扱われている貨物は、多岐に渡り、求められる温度も細かく分類すると6通りにもなります。
- 冷凍貨物(-18℃以下を必ずキープ:例 アイスクリーム)
- 冷凍貨物(溶けなければ許される貨物)
- パーシャル貨物(0℃付近)
- 冷蔵貨物(10℃以下)
- 常温貨物(15℃~25℃程度:例 米飯や弁当、総菜)
- 常温貨物(何℃でも良い)
自社工場から物流センター、及び自社店舗まで
定常的な輸送においては、自社製品の温度にあった輸送車両で運ばれているので、問題なく輸送されていると思います。しかし、常温製品だから常温車で運ばれている場合は、注意が必要です。例えば夏場はトラックの荷台内部の温度は50℃近くにまで上がるので、常温と言える温度を超えてしまうことがあるからです。(例えば、常温扱いされることの多いチョコレート類)
ワコンでは、夏季における常温輸送(30℃以下)のソリューションを提供しています。
開店前の店舗での常温保管
置き納品時の温度対策として、カゴ車に遮熱シッパーを被せる対策を取られることもありますが、遮熱シッパーはあくまで外の熱を中に取り込みにくくするためのもので、外と中の温度差を維持するものではありません。目安として、常温状態が2時間以上になる場合は、遮熱シッパーの性能では不十分です。
以下に遮熱シッパーで十分かどうかの判断基準を記しましたので、ご参考にしてください。
【参考:遮熱シッパーと保冷保温ボックス(Cargo)の比較温度実験】
保冷保温ボックスは6時間キープに対して、遮熱シッパーは2時間で10℃を超えてしまう。
繁忙期による商品量の増加への対応
繁忙期(クリスマス・バレンタインなど)に商品量の増加に伴って、低温庫から商品があふれてしまうことはございませんか。
ワコンでは保冷剤と組み合わせるこ とで、一時的に保冷空間を増設し、繁忙期の低温庫不足を解決するソリューションをご用意しています。
一時的な保冷空間不足の解決を提案します。
遠隔地への輸送
自社工場から遠隔地に製品を輸送する場合、クール便を使うか、保管温度にあった車両をチャーターするのが一般的です。しかしクール便はサイズ制約(120サイズ、15kg以下)があり制約をオーバーしてしまうと運んでくれません。また、チャーターするほどの量がない場合はどのようにすればいいのでしょう。
ワコンではクール便に頼らず低温輸送をするソリューションをご用意しています。
判断基準
冷凍貨物の表面温度が-18℃より高温になってはいけない
遮熱シッパーでは不十分です。
保冷保温ボックスが必要になります。
常温状態が2時間以上である
遮熱シッパーで十分かもしれません。
念のため、ワコンのシミュレーション(無料)
での確認をお勧めします
熱容量が大きい貨物である
(重量がある/比熱が大きい)
遮熱シッパーで十分かもしれません。
念のため、ワコンのシミュレーション(無料)
での確認をお勧めします。
遮熱シッパーでは不十分です。
保冷保温ボックスが必要になります。