輸送で考えるべきポイント
食品卸様での輸送で考えるべきポイントは3つあります。
- 物流センターから各小売店までの輸送温度が適切か
- 開店前の置き納品等、各小売店で常温保管になることはないか
- 営業車で配送する場合の輸送温度が適切か
- ①各店舗
までの輸送 - ②開店前に
置き納品 - ③営業車での輸送
食品卸様で取り扱われている貨物は、多岐に渡り、求められる温度も細かく分類すると6通りにもなります。
- 冷凍貨物(-18℃以下を必ずキープ:例 アイスクリーム)
- 冷凍貨物(溶けなければ許される貨物)
- パーシャル貨物(0℃付近)
- 冷蔵貨物(10℃以下)
- 常温貨物(15℃~25℃程度:例 米飯や弁当、総菜)
- 常温貨物(何度でも良い)
物流センターから各小売店まで
一般的に、食品卸業者様の輸送車両は冷蔵車になっていることから、上記温度帯の④と⑥は、問題なく運ばれていると思います。しかし、それ以外の温度帯においては、車両を2槽式にするか、保冷保温ボックスを使用するしか対応ができません。
ワコンでは、それぞれの温度帯別にソリューションを提供しております。
- 冷凍貨物(-18℃以下を必ずキープ:例 アイスクリーム)
- 冷凍貨物(溶けなければ許される貨物)
- パーシャル貨物(0℃付近)
- 常温貨物(15℃~25℃程度:例 米飯や弁当、総菜)
開店前の店舗での常温保管
カゴ車に遮熱シッパーを被せる対策を取られることもありますが、遮熱シッパーはあくまで外の熱を中に取り込みにくくするためのもので、外と中の温度差を維持するものではありません。目安として、常温状態が2時間以上になる場合は、遮熱シッパーの性能では不十分です。
以下に遮熱シッパーで十分かどうかの判断基準を記しましたので、ご参考にしてください
【参考:遮熱シッパーと保冷保温ボックス(Cargo)の比較温度実験】
保冷保温ボックスは6時間キープに対して、遮熱シッパーは2時間で10℃を超えてしまう。
営業車で配送する場合
営業車を使用して各小売店に配送する場合、特に夏場などは少しの時間でも、エンジンを切っていると車内温度が50℃近くまで上昇し、商品に悪い影響を与えてしまう可能性があります。そこで、何かしらの対策を打つ必要があります。物量や頻度が少なければ、保冷箱と保冷剤の組み合わせで解決することが出来ますし、物量も多く、毎日行っているような場合には、保冷剤を事前に凍結させずに使える車載型の簡易冷蔵庫を置くことをお勧めします。
判断基準
冷凍貨物の表面温度が-18℃より高温になってはいけない。
遮熱シッパーでは不十分です。
保冷保温ボックスが必要になります。
常温状態が2時間以上である。
遮熱シッパーで十分かもしれません。
念のため、ワコンのシミュレーション(無料)
での確認をお勧めします。
熱容量が大きい貨物である。
(重量がある/比熱が大きい)
遮熱シッパーで十分かもしれません。
念のため、ワコンのシミュレーション(無料)
での確認をお勧めします。
遮熱シッパーでは不十分です。
保冷保温ボックスが必要になります。