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常温車で冷蔵冷凍輸送

常温車で冷蔵冷凍貨物を運びたい 

従来は常温車での輸送が許されていた貨物も、消費者やお客様からの要求水準が高まり、常温輸送が許されなくなってきました。とはいえ、車両自体を冷蔵や冷凍仕様に改造するには、コストが見合わない、ということも多いのではないでしょうか。

そこで、冷蔵車で冷凍貨物を輸送する方法をご紹介したいと思います。
方法としては、以下の2案が考えられます。

  • 化学の力で冷却する(保冷保温ボックスと保冷剤)
  • 電気の力で冷却する(保冷保温ボックスと簡易冷却ユニット)
  • 貨物の力で温度上昇を抑える(保冷保温ボックスのみ)

どれを選択されるかは、ご使用シーンから判断されるべきだと思います。
(それぞれの長所と短所を表にまとめましたので、ご参考ください。)

毎日の輸送が必要で、それほど物量が多くない場合は、電気の力の方がお手軽かもしれません。

また、運びたい貨物の熱容量(重量や比熱)が大きく、短時間輸送の場合は、保冷剤を使わず、保冷保温ボックスだけで条件を満たすことができるかもしれません。それが、もっともコストパフォーマンスが高く、ご使用も簡便ですので、まずは、保冷保温ボックスだけで十分かどうかの検討をしてみてはいかがでしょう。ワコンにお問い合わせ頂ければ、温熱解析シミュレーションで可能性の有無を判断させて頂きます。

お問い合わせはこちら

メリットデメリット
化学の力
(保冷保温ボックス+保冷剤)
初期投資コストが安い
  • 保持時間の制
  • 保冷剤を凍結させる手間
  • 保冷剤の入れ替えの手間
  • 想定外の環境に弱い
電気の力
(保冷保温ボックス+ 冷却ユニット)
  • すぐに使え、運用が楽
  • 電力があれば、無制限に保冷が可能
  • 保冷剤のことを気にしなくて良い
  • 狙った温度をしっかりキープ
  • 初期投資が掛る
  • 電力が無ければ使えない
  • 故障リスクがある
  • 容量(サイズ)の制限がある
貨物の力
(保冷保温ボックス)
初期投資コストが安い貨物の熱容量と輸送時間次第